【著者】 中山伊知郎
【発行】1953年
【頁数】286ページ
1949~53年の間に中山伊知郎が書いた日本経済に関する小論を集める。復興期の日本経済に対する評価が様々であること──強い発展に対する驚異から、基盤の弱さに対する不安まで──をふまえつつ、問題をつきつめて考えることによって根本では共通の認識を得ることが必要と論じる。理論研究で知られた著者であるが、その分析力を生かしつつも、数式を用いず平易な言葉を用いて、日本経済の見方についての方法論を論じ、貿易、人口、資本・労働の各側面からの当時の日本経済の姿を描き出している。
(底本:1953(昭和28)年12月15日発行 第1版)
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予定価格 (PDFのみ):
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2,200円(税込) 2,000円(税抜)
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目次
はしがき
Ⅰ 方法的序説
一 日本経済の顏
二 日本経済のつかみ方
三 日本経済の特質
Ⅱ 貿易と日本経済
四 世界経済の中の日本経済
五 貿易主義と国内開発主義
六 貿易主義と国内開発主義再論
七 世界経済の希望と不安
Ⅲ 人口と失業
八 人から見た日本経済
九 失業と人口吸収力
Ⅳ 資本蓄積と賃金
一〇 経済発展と賃金の問題
一一 賃金問題の反省
Ⅴ 日本経済当面の課題
一二 協力経済と金融統制
一三 日本経済当面の課題
一四 再建への反省