【著者】 佐藤 健
【発行】1920年
【頁数】242ページ
アメリカで半生を過ごした明治生まれの劇作家による脚本集で、「炎のお七」・「アップル花嫁」・「腐れ武士」の三篇を収める。どの戯曲も男女の自由恋愛を主題としており、因襲や家のしがらみを跳ね除けて自らの思いを成就させようとする姿をスピード感のある筆致で描いている。
冒頭に掲載された「序にかへて」という文章では、著者の創作上のねらいや日本の演劇界への批判・提言が語られる。
とりわけ、アメリカの演劇界と比較して、日本でも行政や警察による表現への介入に対して演劇関係者が団結して対抗すべきだ、と強い口調で畳み掛けるくだりが、アウトサイダーとしての彼の立場を物語って印象的である。
(底本:1920(大正9)年4月20日発行 第1版)
-
販売価格 (PDFのみ):
-
1,760円(税込) 1,600円(税抜)
-
販売価格 (PDF+POD):
-
7,700円(税込) 7,000円(税抜)
※「POD」「PDF」とは?
復刊済み
目次
序にかへて
炎のお七
喜劇アップル花嫁
腐れ武士