【著者】 柴田 敬 著
上村鎮威 訳
【発行】1941年
【頁数】126ページ
柴田敬(1902-1986)はマルクス経済学と一般均衡理論を統合する研究を行い世界的にも注目された経済学者であった。
本書は著者が英文で1941年に発表した「Fundamental Theory of Capitalism」の日本語訳であり、相互に関連する三つの論文をまとめたものである。
「一般利潤率論」は価値と資本家利潤の問題について数理的で精緻な考察が行われる。「ケインズの『一般理論』の再吟味」では、資本主義に内在する欠陥を「貨幣の不如意」(不確実性)に基づくものとするのがケインズの根本思想の一つであるとしつつ、ケインズ的政策を批判的に考察する。「資本と生存基本」ではベーム=バヴェルクの雇用理論を批判的に検討する。
『新経済学全集14』所収。
(底本:1941(昭和16)年1月30日発行 第1版)
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予定価格 (PDFのみ):
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1,144円(税込) 1,040円(税抜)
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5,500円(税込) 5,000円(税抜)
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目次
序
第一章 一般利潤率論
第一節 価値に関する問題
第二節 一般利潤率の直接的決定要因
第三節 一般利潤率低下の法則に就て
附録 一般利潤率に関する法則の数理的展開
第二章 ケインズの「一般理論」の再吟味
第一節 ケインズの「一般理論」
第二節 独占資本主義の弊害
第三節 独占資本主義の弊害の打開策
附録 ケインズの「一般理論」の学史的意義
第三章 資本と生存基本
第一節 ボェーム・バワアクの理論
第二節 ボェーム理論の批判
第三節 二つの生産構造