【著者】 末弘厳太郎
【発行】1930年
【頁数】424ページ
大正15年から昭和5年までの「改造」「経済往来」「文藝春秋」「大毎」などの雑誌に掲載された文章を編んだもの。
「官権に対する吾国社会一般の信頼は遺憾ながら今や漸次に薄らぎつつある。然るに、此一般的傾向の中に在って、獨り司法官のみは依然として其厚い信用を維持して居る。」と始まる「司法官と社会思想」には、検閲とおぼしき5頁分の「削除」頁がある。
(底本は昭和5(1930)年10月5日発行 改訂版)
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販売価格 (PDFのみ):
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2,640円(税込) 2,400円(税抜)
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10,120円(税込) 9,200円(税抜)
※「POD」「PDF」とは?
復刊済み
目次
司法官と社会思想
法律家より見たる休銀問題
最低賃金問題
如何なる小作法を制定すべきか
子弟の職業選択について
法窓漫談
一 紙一枚の倹約万金の損となる話
二 人身売買
三 自由廃業と營業妨害
四 落籾拾ひと窃盜
五 「綾里村快挙録」
六 自分の財布を拾つた話
七 汽車機関手の過失殺傷
八 法律的煩瑣
九 法律的詭弁
十 子に罪をきせる話
十一 同時死亡の推測
時評様々
一 上毛モスリン事件と賃金保護法の必要
二 製糸工場に於ける賃金不拂問題
三 労働組合の分裂と松岡氏遭難事件
四 学生検挙事件について
五 山本宣治氏凶死事件に関連して
六 警察権の濫用
七 「温情主義」の没落
八 減俸問題の教訓
九 官吏の交迭と行政の能率
十 時事雑感
問答色々
一 小作法問答
二 自作農創設か小作立法か
三 相続問答
四 妻妾問答
五 健保問答
六 警察権の濫用
七 暴行と法律
八 役人サンヂカリズム
九 選挙と言論の自由
十 選挙と司法官の責任
十一 入学難就職難
十二 学校とスポーツと芸術
十三 電柱問答