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法と政治 増補版

【著者】 田畑 忍 著
【発行】1941年
【頁数】268ページ
本書は、著者が20年以上、諸雑誌に発表してきた論文のうちから、
法と政治に関するもの11本を収めている。

「法と政治に関する問題は、思ふに今日特に問題性をもっている。のみならず、一つの傾向として、これを同視する思潮が目立って来ていることを否定できない。然し、両者は国家とともに三位一体をなすものであり、同時にこれを区別して概念すべきものであることは疑ひない。而して、それは両者の永遠の姿であらねばならない……」(序より)

本書は、道徳規範と法規範、憲法と憲法意識、政治と宗教などについて、
日本固有の特殊理論としてではなく、その本質を丁寧に抽出し「一般理論」として論じている。

(底本は1941(昭和16)年6月28日の増補版、初版)
予定価格 (PDFのみ):
2,200円(税込) 2,000円(税抜)
予定価格 (PDF+POD):
7,590円(税込) 6,900円(税抜)

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目次

第一 法の政治性と法律学の政治性
 一、二つの立場
 二、法と政治との交渉を否定する類型
 三、法と政治との交渉を認める類型
 四、政治の優位と法の覊束
 五、法の政治性と法律学の政治性

第二 道徳規範に対する法規範の優位
 一、規範としての法及び道徳
 二及び三、道徳優位説概観
 四、道徳優位説の吟味
 五、法と道徳との相異ついての諸説
 六、国家の一元的規範たる法
 七、道徳に対する法の優位

第三 憲法と憲法意識
 一、緒言
 二、社会規範と社会意識
 三、法と法意識
 四、憲法と憲法意識
 五、結言

第四 ドイツ民族的憲法の形成と国指導法

第五、遵法精神と法令の論理的な解釈

第六 政治と道徳との交渉

第七 政治概念規定の諸類型
 一、諸言
 二、二つの立場
 三、国家現象節の種々相
 四、団体現象節をとるもの
 五、結言

第八 国家と政治との必至的関連
 一、提題
 二、戸澤教授の政治概念規定の発展Ⅰ「政治学疑義」・Ⅱ「政治の概念について」・Ⅲ「政治の本質」・Ⅳ「政治学概論」・Ⅴ「政治と国家」
 三、「政治学の研究対象としての政治」Ⅰ政治学固有の政治概念の不存在・Ⅱ政治概念規定に於ける常識と科学・Ⅲ国家・国家的社会と政治との必至的関連・Ⅳ国家と爾餘の団体の政治性の相異及び政治の本質・Ⅴ政治学の性格
 四、結言

第九 シュミットに対するケルロイターの政治概念

第十 政治における政治学の地位
 一、問題の起点 二、政治と発政 三、消極的参政と積極的参政 四、政治家の本質 五、望ましき政治家

第十一 政治と宗教の関係
 一、宗教の本質及び機能 二、宗教規範と道徳規範 三、宗教規範と法規範 四、国家と教団との歴史的交渉 五、宗教の政治性
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