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ケルゼン学説の批判

【著者】 美濃部達吉 著
【発行】1930年
【頁数】196ページ
ハンス・ケルゼン(1881年~1973年)は、
オーストリア出身の公法学者・国際法学者。

筆者は、ケルゼンの国際法理論や国家理論が
当時の日本の法学界に影響を与えていることに対して
「その根本の考へ方に到底同意し得ないものであることを感じた……」
(緒言より)としている。

そして、その学説を批判する論文をまとめたのが本書である
(美濃部達吉論文集の第3巻として刊行されている)。

戦前の法学者がケルゼン学説に対して
どのように反応したかを知る上でも貴重な書である。

(底本は1935(昭和10)年7月20日刊行の初版)
販売価格 (PDFのみ):
1,760円(税込) 1,600円(税抜)
販売価格 (PDF+POD):
6,270円(税込) 5,700円(税抜)

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復刊済み

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目次

ケルゼン教授の法及国家理論の批判
緒言

第一節 所謂純粋法学の誤謬
  一 法の本質はSollenではなくSeinであること
  二 法の成立する根拠は何に在るか

第二節 法律学における国家概念
 一 国家の団体的性質の否定と其の批評
 二 国家の権力の否定とその其の批評
  一 法律学上に於ける医師の観念は果して心理上の医師と無関係であるや
  二 実在の現象としての国家は意思の主体であるや否や
  三 国家は法を作るものであるや
 三 国家双面説の否定と其の批評
 四 国家自律説の否定と其の批評

法律は当為なりや存在なりや(横田教授に答ふ)
 一 ケルゼンは法律の本音を如何にして解して居るか
 二 法律は単純な観念上の存在ではない
 三 法は社会力であつて社会上に実在する
 四 法の実在性を否定する結果
 五 法は因果関係に支配せられる
 六 法は社会心理的の存在である
 七 法は其の内容に於いても必ずしも当為のみではない

国家国際法一元説を駁す
 第一節 序論
 第二節 フェルドロッスの国際法優位説
 第三節 ケルゼンの国法国際法一元節
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